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【2026春季大会】工学院大付戦で固まった「夏の骨格」と次戦・佼成学園戦の展望

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  春季東京都大会3回戦、帝京は工学院大付を退け、無事に夏のシード権を獲得しました。この一戦は、単なる勝利以上に、夏の陣容を占う上で極めて重要な「解答」を提示してくれました。 ### 収穫:確立された「序列」と「守護神」の誕生 最大の収穫は、**「守護神・目代」**の公式戦デビューです。1安打1四球と走者を背負いながらも無失点で締めたマウンド。最終回を目代が締めるというルーティンに向けた第一歩を踏み出すことができました。3回戦は、野手として出場せず、投手としてのみの出場でしたが、次戦はセンターからリリーフにいくテストをしてほしいところです。 また、この試合、先発に岡田投手を起用したことで、仁禮投手に次ぐ「第2の柱」は岡田投手であるという序列が明確になりました。さらにブルペンでは成田投手が再三肩を作るなど、継投の準備も怠りありませんでした。これで、夏の「勝ちパターン」の骨格はほぼ見えたと言えます。 ### まだ本調子ではない安藤丈二 一方、ようやく二塁打を一本放ったもの、 3番・DHでの出場が続く安藤丈二 は、まだ本調子とは言えません。二塁打以外の 打席は、平凡な内野ゴロでの凡退や相手のミスに助けられた出塁。タイミングが合っておらず、会心の当たりが少ないのが現状です。 しかし、今は「信じるしかない」時といえます。幸い試合にも勝っていますし、なんといっても春季大会。金田監督は、引き続き安藤を起用し続け、調子を取り戻す機会を与えると思います。 ### 次戦・佼成学園戦:西の強豪を相手に解く「もう一つの宿題」 次なる相手は、西東京の強豪・佼成学園。夏に当たることのない相手だからこそ、ここはエース 仁禮パスカルジュニア をテストできる、絶好の舞台となります。 狙いは、仁禮投手が5回を投げ切り、先を見据えて余力を残してマウンドを降りる形。技巧派の彼が、初見ではまず捉えられないであろうあの球筋で、佼成打線の芯を外し続ける投球に注目です。 そして私の注目は、その後の継投。**「仁禮から目代へ繋ぐ『間』を、誰が埋めるのか」**という「もう一つの宿題」の解決です。あえて岡田投手を温存し、以下の2つの継投パターンを試してほしいと考えています。 【継投プランA:右のパワー継投】成田 → 植草 140キロ近い直球を持つ二人が、佼成打線を力で押し切れるかを確認します。技巧派の仁礼からの...

【2026春季都大会】夏の東東京を制するために「役割」の確立へ。工学院大付戦で解くべき二つの宿題

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  東京新聞より借用 https://www.tokyo-np.co.jp/article/476146 明日11日、スリーボンドスタジアム八王子で行われる春季東京都大会3回戦。 帝京の相手は、工学院大付です。この試合、私は単なる「春の1勝」を目指す場とは考えていません。灼熱の東東京を勝ち抜くために、2回戦でみえた「宿題」を解くための実戦テストの場です。 1. 第一の宿題:エース仁禮以外の「必勝パターン」の確立 夏の連戦、そしてあの暑さの中で、仁禮パスカルジュニア投手のコンディションを最後まで保つことは極めて重要です。そのためには、今この時期に「仁禮以外の役割」を明確に決めなければなりません。 第二の先発の柱の発掘 : 経験の浅い成田投手、あるいは植草投手が、どこまで「計算の立つ先発」として機能するか。昨秋、中堅校相手には打ち込んだ工学院打線を力で抑え込むことが、その証明となります。打力のある工学院は格好のテストになるでしょう。 火消しのショートリリーフ確立 : もし先発がピンチを招いたら、即座に左腕・渕投手を投入します。絶体絶命の場面で火消しができる「ジョーカー」としての適性を確認する、実戦ならではのテストです。2回戦の東京高校戦で出来なかったこのテストを明日ぜひ見たいところです。 勝利の方程式の完成 : セットアッパー岡田投手から、守護神・目代選手への必勝リレー。この7回〜9回の流れを盤石にすることが、チーム全体の安心感に繋がります。 仁禮投手を温存し勝ち切ること。それが、夏への最大の収穫となります。金田監督は、エースの登板をまだ我慢できるでしょうか? 2. 第二の宿題:DH安藤丈二、打棒復活への特等席 もう一つの大きな宿題は、DHとしての出場が続く安藤選手の打撃復調です。 恐らく肩か肘に怪我を抱え、打撃一本に集中しているにも関わらず思うように結果が出てない安藤選手。主砲である彼にまずこの春の初安打がほしいところです。微妙なところになりますが、楽に打たせようとして、安易に6番とか7番に打順を降格することは、プライドを傷つけ、かえって自信を失わせるような気がします。金田監督としては、安藤への不変の信頼感を打順で示し、**「1番・安藤」**を継続すべきだと考えます。 狙い : 1打席でも多く回し、本来の感覚を強引にでも引き戻させること。 打線の最適化 : 安...

【2026春季都大会】13-2圧勝の陰に潜む「4つの死角」——金田監督が突きつけた「甲子園基準」への遠い道

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  東京都高校野球速報より借用 https://tokyo.hsbflash.jp/flash/eyJzZWwiOjMyLCJ0bm8iOjI0LCJleHAiOjE3NzU0NzIwNTIsInhfZmxnIjowfQ スリーボンドスタジアム八王子で行われた東京高校との一戦。6回コールド、13-2というスコアだけを見れば、春の初戦としては申し分ない滑り出しに見えます。 しかし、試合後の金田監督の表情に晴れやかさはありませんでした。監督は「投手陣が甲子園基準ではない」と断言し、厳しい危機感を露わにしています。現場で細部を凝視していた者ならば、その言葉の意味が痛いほどわかるはずです。夏、東東京の激戦を勝ち抜き、全国の頂を狙うには、多くの宿題が残されました。 https://www.nikkansports.com/baseball/highschool/news/202604050000482.html 1. 「5回2失点」に潜む大型右腕の宿命 先発のマウンドに上がったのは、背番号17の関健志朗投手です。181cmの長身から投げ下ろす直球は確かに威力がありました。しかし、監督から「厳しい」と評されたその内容は、手放しで称賛できるものではありません。 制球の乱れから自らピンチを招き、カウントを悪くして「苦し紛れにストライクを取りにいった球」を痛打される。この光景、我々帝京ファンには既視感があります。2025年の岩本投手、黒木投手……ポテンシャルは超高校級ながら、自滅で涙を呑んだあの「大型右腕の負けパターン」そのものです。 正直なところ、今日の東京高校は帝京よりツーランクは落ちる格下と言わざるを得ません。もし、対峙したのが 関東一高 だったらどうなっていたでしょうか。待球作戦で四球をもぎ取り、そこから始まるのは** 「地獄の揺さぶり」 です。 「執拗なまでの機動攻撃」 **を前に、今日の関投手の制球力でマウンドを守りきれたとは到底思えません。 2. 渕投手に見出した「火消し」の適性と、ズレたテスト 一方で収穫もありました。公式戦初登板となった左腕の渕投手です。帝京ファンの目から見ても「意外にいいじゃん」と思わせる独特のテンポと制球力がありました。 だからこそ、金田監督のテスト方法には疑問が残ります。渕投手の持ち味は、真っさらなマウンドよりも、むしろイニング途中から...

【2026春季都大会展望】帝京高校は安藤次第

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  高校野球ドットコムから借用 https://www.hb-nippon.com/articles/10639 ——夏を見据えた「リスク管理」としての新機軸シミュレーション センバツでは中京大中京を相手に、延長タイブレイクまでもつれ込む激闘を演じた帝京高校。あらためて「名門復活」を全国に印象づけましたが、その興奮も冷めぬまま、早くも春季東京都大会が開幕します。 今回の春季大会、私が注目したいテーマは**「夏を見据えたリスクマネジメント」**です。 もちろん、投打の大黒柱である安藤丈二選手が春の大会でマウンドに戻る可能性は十分にあります。しかし、あえてここで一つの仮定を置いてみたいと思います。 「もし、このまま春も安藤投手の登板がなく、夏の都大会でも登板はおろか守備に就くことも不透明な状況が続いたら——」 ファンとしては胸が痛む仮定ですが、勝負の世界ではこうした「ワーストシナリオ」を想定し、その条件下で最高の結果を出す準備をすることこそが、王座奪還への最短距離となります。安藤選手がDH(指名打者)に専念するという制約下で、いかにチーム力を最大化させるか。そのための3つの重要課題を考察します。 1. 過酷な夏を勝ち抜く「盤石の継投体制」の整備 シードから登場しても3回戦から決勝まで、約2週間で6試合を戦い抜くハードな日程。さらに準々決勝以降は、例年7月23日~30日頃と、最も暑い時期のデーゲームが続くことを考えると、仁礼パスカル投手を軸にしつつも、明確な役割分担を確立し「投手陣」として向かっていくことが不可欠です。 先発: 対戦カードによっては、仁礼投手を休ませて試合を作れる別の先発( 植草投手 や 成田投手 )を立てる勇気が必要でになります。彼らが完投能力をこの春に示せるかが鍵となります。 セットアッパー: 仁礼投手が疲労で見え始める終盤に、右本格派の 岡田投手 を投入。重いストレートと鋭い落ち球という「質の違う強い球」を7・8回にぶつけることで、試合のリズムを引き戻します。センバツ2試合で7失点(初戦の沖縄尚学戦、仁礼が残したランナー二人の生還を許したという意味では9失点)と安心できるリリーバーとは全く言えなかった岡田が2イニングを抑えるセットアッパーもしくは試合展開によっては3、4イニングを投げる第2先発のような立場になれるかどうか。 守護神: そ...

【2026センバツ分析】智辯学園・杉本の「626球」が私たちに問いかけるもの。――エースの熱投と、大切にしたい未来の話

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  智弁学園・杉本 日刊スポーツより借用 https://news.yahoo.co.jp/articles/d3fad0fc3dcfd0739e6dfbfc2fa0dbe8433118ce 2026年のセンバツ決勝。大阪桐蔭との激闘の末、智辯学園のエース・杉本真滉投手がマウンドを降りました。 8回表、128球目。 この時、杉本投手の直近1週間の累計投球数は 497球 でした。現在のルールである「1週間500球以内」という制限まで、あとわずか3球。まさに最後の一滴まで力を振り絞るような、胸を打つ力投でしたね。 11日間で5試合、合計 626球 。 エースの責任感と、それに応えた監督の信頼関係には、高校野球ならではの美しさを感じます。しかし、一人の野球ファンとして、少しだけ立ち止まって考えてみたいのです。この熱狂の裏側に、守るべき「未来」が隠れてはいないでしょうか。 智辯学園には、素晴らしい「宝物」が揃っています 実は、智辯学園のベンチには、素晴らしい潜在能力を持った控え投手たちが揃っています。 最速 145km/h の 水口亮明投手 や、 147km/hの 高井周平投手 など、他校であればエース級の素材がそろっています。 彼らは決して実力不足ではありません。ただ、甲子園という大舞台で「経験値を分配してもらう機会」が少なかっただけのように思えます(水口投手は今大会わずか1イニング。高井投手は2/3イニング)。戦略的に彼らをマウンドに送り出し、場数を踏ませる「勇気」があれば、杉本投手の負担はもっと軽くできたはずです。 現代の高校野球をリードする「守りながら勝つ」采配 昨今の高校野球界では、投手を守りながら勝つマネジメントが主流になりつつあります。 仙台育英・須江監督 は「投手5人制」を掲げ、140km/h台の投手を複数使い分けます。一人の上限500球を「チーム全体でシェアする」という考え方です。 東海大菅生・若林監督 は元プロの視点から、1試合100球を目安に徹底した管理を行い、メカニクスの狂いから故障を未然に防いでいます。 小坂監督にも、ぜひ 「エースと心中」するのではなく、**「エースを中心とした信頼できる投手陣」**を形成してほしい と願っています。これほど贅沢な素材が揃っている智辯学園なら、それは決して難しいことではないはずです。 「360球」でも肘は悲...

【2026センバツ分析】金田監督の「矛盾」と、仁礼パスカル投手を信じ抜く勇気

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  日刊スポーツニュースより借用 https://news.yahoo.co.jp/articles/af1eee08efaea27a9fd66dd55e1c08fde29a3759/images/000 先日の中京大中京戦、延長10回タイブレイクの末に4-9で敗れた帝京。 4点差を追いつく粘りには目を見張るものがありましたが、それよりも勝負をわけたのは、 4回という早い段階で 仁礼パスカルジュニア投手を交代した ところかなと思いました。 ベンチに映った仁礼パスカルの表情もどことなく釈然としていない気持ちを 抑え込み、自分を納得させようとしているようにみえました。 あの場面、なぜ交代させてしまったのか? 金田監督の心の中にあった「矛盾」について、客観的な事実から考察してみます。 1. 「データ」と「嫌な予感」のあいだで 4回までに仁礼投手が浴びた安打は8本。これだけ見れば「ピンチの連続」に 映るかもしれません。しかし、その内容はすべてシングルヒットでした。 実況の方も驚いて指摘していましたが、帝京の外野陣はピンチの場面でも 極端な**「前進守備」**を敷いていました。これは、120km台の動く直球と100km台の カーブで「芯を外している」ことを、金田監督が確信していた証拠です。 理論的には「長打の心配はない、外野の頭は越されない」と判断していたはずです。 2. 蘇った「山梨学院戦」のトラウマ では、なぜ金田監督は自ら敷いた守備の論理を、自ら破るような交代を 選んだのでしょうか。そこには昨秋の明治神宮大会、 山梨学院戦 の記憶が 影を落としていたとみています。 あの試合、仁礼投手は実に13本のヒットを浴びながらも、 7回まで強打の山梨学院を2失点に抑える粘走を見せていました。 芯を外す投球で長打を許さず、併殺やフライアウトでピンチをしのぐ。 それこそが彼の真骨頂でした。 しかし8回、4連打を浴びて突如崩れます。 1番・石井選手に満塁から許した、あの 走者一掃のタイムリー二塁打 。 それまで13本の安打を許しながら唯一打たれた長打が、 試合を決定づける一打となってしまいました。 「粘って、粘っても、最後に長打に泣く」  この切り取られた瞬間の記憶が、今回の中京戦でもシングルヒットを浴びるたびに、 「あの時のように最後はドカンと打たれるんじゃ...

【2026センバツ分析】「答えは選手の中にある」——花咲徳栄・満塁エンドランの裏にある岩井監督のコーチング

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  The Answerより借用 https://the-ans.jp/news/658573/  普段、私は帝京高校の野球に注目して追いかけているのですが、今回のセンバツ1日戦、花崎徳栄 対 東洋大姫路の試合で、印象的な攻撃がありました。 それは8回裏、1点を追いかける花崎徳栄が、同点のチャンスを迎えた満塁の場面。2打席連続でヒットを放ち、2塁ランナーだった市村選手に対し、岩井監督が迷わず「代走」を送ったシーンです。 このシーンは、センバツLIVEの中継でも、実況や解説の方が「なぜここで代走なのでしょうね?」とその意図を測りかねているようなやり取りがあり、私も何がしたいのかな?と疑問を感じていました。 しかし、その直後に繰り出されたのが、あの「満塁エンドラン」でした。 遊ゴロの間に二塁走者までもが生還し、一気に2点を勝ち越した電光石火の攻撃。あの代走は、この一瞬の隙を突くための「準備」だったのだと気づかされました。帝京の正攻法の野球とはまた違う、緻密でアグレッシブなスタイルに興味を惹かれ、岩井隆監督の指導論を少し詳しく調べてみました。 そこには、私が現在学んでいるコーチングの根本思想に通じる、深い「人間への信頼」がありました。 ■ ティーチングではなく「コーチング」としての関わり 岩井監督のコメントの中で、特に私の心に響いたのが「教えすぎない」というスタンスです。 「教えすぎるのは毒。選手が自分で『こうしたい』と気づくのを待つのが僕の仕事です。彼らの感性は、大人の理屈を超えていくことがありますから」 (出典:朝日新聞デジタル 2017年8月24日 優勝インタビュー等より構成) これは、コーチングの「答えはクライアント(相手)の中にある」という原則そのものです。岩井監督は、一方的に技術を教え込む「ティーチング」や、選手の代わりに正解を提示する「コンサルティング」をしているのではありません。 選手が今、何を感じ、何をしようとしているのか。それを問いかけ、選手自身の内側から答えが湧き出るのを待つ。まさに「ヘッドコーチ」としての役割に徹しておられます。 ■ 「責任は俺が取る」という心理的安全性 満塁のようなしびれる場面で、岩井監督は選手にこう声をかけます。 「アウトになっても、ライナーゲッツーになっても、責任はすべて俺が取る。お前たちは迷わず行け」 (出典:『...